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どこでもコンピュータ |
「どこでもコンピュータ」とは、身の回りのあらゆる機器、設備、道具にマイクロコンピュータが組み込まれ、それらがネットワークを介して相互に通信し協調動作することによって、人間の活動を多様な側面から支援する、高度にコンピュータ化された社会環境であり、トロンプロジェクトが発足以来掲げてきた最終目標である。
トロンプロジェクトでは、1980年代から、世界に先がけて「どこでもコンピュータ」というIT環境のイメージを提案してきた。これを具現化するため、トロン電脳住宅の実験住宅を構築し、またトロン電脳ビルやトロン電脳都市の提案も行った。このイメージを実現する技術基盤として、超機能分散システム(HFDS:Highly Functionally Distributed System)、MTRON(Macro TRON)の技術開発を進めてきた。 21世紀を迎え、時代がようやくトロンの先進的な考え方に追いつきはじめ、Ubiquitous Computing(遍在するコンピュータ)、Pervasive Computing(浸透したコンピュータ)、Invisible Computing(見えないコンピュータ)等の同様の考え方が提案されるようになってきた。
「どこでもコンピュータ環境」の基盤をオープンシステムとして構築する。 基本開発プラットフォームとして、ITRON、T-Engine、eTRON、BTRON等を用いて超機能分散システムを構築する。
1. インテリジェントオブジェクト「どこでもコンピュータ環境」を構成する個々のノードである「インテリジェントオブジェクト」を構築する。 2. 高セキュリティー通信「どこでもコンピュータ環境」では、生活のあらゆる場面でコンピュータを利用するため、これらのコンピュータが悪意あるユーザに攻撃された場合、人間生活の根本が脅かされることになる。従って、「どこでもコンピュータ環境」実現のためには、高セキュリティシステムが不可欠である。 3. 分散協調処理機構「どこでもコンピュータ環境」を構成する個々のインテリジェントオブジェクトが、人間生活をサポートするための、高度で知的な協調動作や、各種要求を自動的に調停するメカニズムの研究開発を行う。 4. どこでもコンピュータのソフトウェア生産性の向上「どこでもコンピュータ環境」では、あらゆるところにコンピュータが埋め込まれる。従って、多くの種類の多数の機器が必要とされ、当然開発を要するソフトウェアの量も膨大になる。従って、「どこでもコンピュータ環境」を成立させるためには、こうした組込み型コンピュータのソフトウェア開発効率を向上させることが不可欠である。そこで、ソフトウェアの移植性の高いハードウェア基盤(T-Engine)やソフトウェア基盤(T-Kernel)、更に、組込み型ソフトウェアを開発する技術者のスキルアップのための教育システムの開発(TRON教育・普及グループ)を通して、この課題に取り組む。 5. ヒューマンマシンインタフェース(HMI: Human Machine Interface)身の回りがコンピュータや電子機器であふれたとき、それらの機器と、またそれらの機器が埋め込まれた生活環境全体と人間のインタフェースをどのようにしたらよいかを研究し、理想的などこでもコンピュータインタフェースを構築する。
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