1時間でわかる組込みリアルタイムOS


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Chap.3 リアルタイムOSのしくみ

(7) OSを組み込むことによって生じるマイナス面とOSの性能

  a. OSがメモリ領域を占有する

 OSは実行プログラムの一部としてメモリ領域に組み込まれるために、OS分のメモリサイズを確保する必要があります。OSのメモリサイズはOSの機能をどこまで使用するか、タスクや待ち要因の待ち行列をどれだけ用意するかによって異なります。

  b. OSの内部処理に時間をとられる

 タスクがサービスコールを発行して、OSが処理し必要に応じてタスクを切り替えるには時間を要します。要する機能処理時間は依頼されたサービスに応じて異なります。メールボックスによるタスク間通信のような複雑な処理ほど時間がかかります。スケジューラ処理からディスパッチまでの時間はタスクの切り替えのために必要な時間で、特にこれをタスクスイッチ時間と呼んでいます。

  c. OSが割込みを禁止する

OSの内部処理中に割込み信号が入って別なプログラムが起動されると困る場合があります。 OSはその処理区間を割込み禁止にする命令をCPUに与え問題を回避しています。 これをOSによる割込み禁止時間と呼びます。

 OSが介在することによって生ずるこれらのシステム全体に共通な負担をOSのオーバヘッドといいます。OSの性能はこれらのオーバヘッドを如何に小さくするかにかかっています。OSのカタログにはこれらのデータが性能値として掲載されています。


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