トロン協会メールマガジン
Vol.207/2009年1月9日

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トロン協会全体/活動報告
謹賀新年(坂村健)
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2008年はフィンランド政府技術庁(Tekes)のご支援により、フィンランド国立技術研究センター(VTT)と共同研究開発MOUを結び、NokiaとVTTが進めるオープンな組込み向けのサブモジュール間疎結合アーキテクチャ——NoTAとT-Kernelのコラボレーションを実現し、その成果をTRONSHOW2009にて発表しました。
またEU政府の "The Internet of Things" プロジェクトとの共同や、中国科学院:計算技術研究所、家電研究院との共同プロジェクトなど、国際的なプロジェクトが進んだ一年でした。本年はTRON電脳住宅Ver.3——ユビキタスハウスをオープンする計画が進んでいます。
2009年度は国際的にユビキタス・コンピューティングが実用化に向かう一年と捉えています。皆さまのご多幸をお祈りするとともに、より一層のご支援をお願いいたします。

2009.1.1
坂村 健






新年の挨拶(稲吉秀夫)
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新年明けましておめでとうございます。旧年中はトロン協会の活動にご理解、ご協力を賜り、まことにありがとうございました。 本年も引き続きご支援、ご協力を宜しくお願い申し上げます。
当協会では、昨年は最新ITRON仕様書の発行(Ver 4.03.03)、ITRON/T-Kernelのガイドブックの発刊、ITRON/T-Kernel オープンセミナの開催(7月)、マルチコアパネルディスカッションの開催(12月トロンショー)、マルチコアの実情と動向調査のためのアンケート作成、教育普及では一つ上のレベルのITRON/T-Kernel OSの中級教育の開始、先端研究ではNEDOの補助金で行われたTRON Secure Multimedia Processorの開発報告会など多様な活動を行い、トロンコンピュータシステムの進展、普及啓発の一翼を担ってきました。
今年は、これらの活動をさらに活発化させるとともに、昨年の総会で決議されたT-Engine Forumとの運営統合の検討を行いトロンプロジェクトの一層の発展と、会員の皆様のメリットを追求致します。T-Engine Forumとさらに連携を強め、プロジェクト全体を盛り上げて参ります。日本の強みである組込みシステムを更に強化し、アジアを中心に世界に貢献しつつ、皆様の事業に少しでもお役に立ちたいと願っております。
本年が皆様にとってよりよい年であることを祈念致し挨拶とさせて頂きます。

稲吉秀夫
社団法人トロン協会専務理事


第25回トロンプロジェクトシンポジウム TRONSHOW2009開催報告
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トロン協会とT-Engineフォーラムは、昨年12月10日(水)〜12日(金)に東京ミッドタウン(港区六本木)において第25回トロンプロジェクトシンポジウムTRONSHOW2009を開催しました。今年も「次世代リアルタイムシステム技術展」と「ユビキタス・コンピューティング展」の2つの展示会を併催し、国内外の77の企業と機関が展示を行いました。 主催者企画のT-Engineショーケースでは、μT-Kernel、T-Kernel、MP T-Kernel、Extensionなど、最新のロードマップとその詳細を展示しました。そのほかにも、開発環境や、実施の始まった「トロン技術者認定試験」の紹介を行ないました。

同じくユビキタス・ショーケースでは、ユビキタスID技術の基礎から応用、適用方法、標準化活動など、さまざまな角度からユビキタス関連技術を紹介しました。また、UWB(Ultra Wide Band)を用いた店舗CRM(Customer Relationship Management)システムのデモンストレーションを行ないました。

ミッドタウンカンファレンスでは、坂村健トロンプロジェクトリーダによる基調講演「TRON Project 2009」をはじめ、IT先進国フィンランドが推進するNoTA(Network on Terminal Architecture)オープンデバイスアーキテクチャとT-Engineプロジェクトのコラボレーションを紹介するテクニカルセミナーなど、多数の講演、パネルセッション、セミナーを開催しました。

基調講演「TRON Project 2009」では、トロンプロジェクトの2008年までの成果を概観したあと、これからの課題は、トロン仕様コンピュータ以外も含めた多様なコンピュータをエフォートレスで相互接続させ協調動作させることであるとし、異種システムをつなぐために、オープンアーキテクチャとオープンアーキテクチャの協力が重要となるとの提言がありました。

トロン協会では、3日目の12日、ITRON仕様検討グループ・次世代組込みRTOS調査ワーキンググループにより「マルチコアシステムの現状と課題」というテーマで、パネルセッションを行ない、マルチコアで性能を引き出す手法について、第1線で活躍中のCPU・OS・ツールの各ベンダーとユーザ各社のマネージャ、エンジニアが議論を行ないました。

また、併せて、12月13日にはTRONイネーブルウェアシンポジウム「TEPS2009」を「ユビキタス・コンピューティングにおけるユニバーサルデザイン」というテーマで開催しました。

TRONSHOWの会期中の来場者は11,122人(TEPS2009参加者数:297人含む)にのぼり、ヨルマ・ユリーン 駐日フィンランド大使をはじめ、国内外の多くの要人が視察に訪れるなど、盛会理に終了しました。




「マルチコア用RTOSアンケート調査」に関する協力のお願い
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ユビキタス社会に向け、組込み機器の更なる高度化・高性能化・安全化が進展しており、要求されるCPU能力も増大しています。従来、CPUは微細化・クロックアップでこれに対処してきましたが、半導体技術の面から、今後はマルチコア化による性能アップのアプローチが主流になるため、マルチコアを使いこなせるかが、組込み業界の課題となっています。

このような背景の元、トロン協会のITRON 仕様検討グループでは、今年度、次世代組込みRTOS調査ワーキンググループを組織し、マルチコアに関する実態の把握、各社の計画・取組み・ニーズなどの調査を行なっています。また、昨年12月のTRONSHOW2009においては、「マルチコアシステムの現状と課題」というテーマでパネルセッションを開催し、ワーキンググループのメンバーがチップベンダ、OSベンダ、開発ツールベンダ、ユーザ、それぞれの立場から、マルチコアで性能を出す方法について議論を行いました。これらの調査や議論の結果を元に次世代のRTOS(ITRON・T-Kernel)や開発環境の検討を行なう計画です。

さて、このたび、この活動の一部として、ユーザを対象とした
アンケートを実施することとし、調査用紙と補足資料を会員会社にお送りし、回答の依頼を行なっております。今後マルチコアを使用したシステムの開発を検討する予定または検討したことのある方、あるいはすでに開発経験のある方で、システム全体を見渡せる立場の方や、RTOS選定に携わる方にアンケートをお願いしたいと考えています。調査用紙が届きましたら是非回答にご協力をお願いいたします。

また、調査用紙と補足資料をWebページ
http://www.assoc.tron.org/jpn/multicore-enq.htmlで公開しております。これらの資料をご覧になり、回答にご協力いただける方は、メールでinfo@assoc.tron.orgまでご連絡ください。郵便にて調査用紙と補足資料をバインドした冊子をお送りいたします。回答記入済みのアンケート冊子は、郵便にてご返送ください。ご回答くださった方には、相応の謝礼を差し上げます。是非ご協力くださいますようお願いいたします。




お知らせ
セミナー開催案内 トロン協会主催 第28回『組込みリアルタイムOS実技コース』 ITRON入門編
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入門者むけの2日間コースです
受講お申し込み受付中!

組込みリアルタイムOSの基礎を学んだ後、μITRON4.0を使用して組込みリアルタイムプログラムを作成する演習を行います。

前回のセミナー風景

◆ 開催日
2009年1月22日(木)〜23日(金)[2日間](10時〜16時30分)
◆ 会 場
YRPユビキタスネットワーキング研究所 6階
(〒141-0031 東京都品川区西五反田2-20-1 第28興和ビル)アクセス
◆ 予定講師
東京大学准教授  越塚 登(トロン協会 TRON教育・普及グループ 主査)
NECエレクトロニクス(株)濱本 順由(トロン協会 TRON教育・普及グループ 委員)
マイクロテック(株)井上 佳洋(トロン協会 TRON教育・普及グループ 委員)
◆ セミナー概要
携帯電話やデジタルスチルカメラ、自動車のエンジン制御などの機器に組込まれてリアルタイム制御を行う「組込みシステム」分野でデファクトスタンダードとなっている ITRONとT-Kernelに共通するリアルタイムOSの基本機能を解説します。
次に、ITRONのプログラミングスタイルを理解することを目的として、シミュレーター上でμITRON 4.0を使用し、その主要機能を使ってプログラミングの実習を行います。

 -予定内容-
 ■ 組込みリアルタイムOS概要
 ■ μITRON4.0の基本機能の解説
 ■ プログラミング演習(1)〜プログラミング演習(3)

◆ 主な対象者
・組込みシステムの開発に携わっている方、あるいは今後、携わりたいと考えていらっしゃる方
・組込みリアルタイムOSに興味をお持ちの方
・OSの基本的な知識とC言語の知識を有していることが望ましい
◆ 受講料
一般・・・47,000円
トロン協会またはT-Engineフォーラム、JASA会員会社所属の方・・・40,000円

(ITRON仕様書、テキスト代金を含む)
◆ 定 員
12名(定員になり次第、お申し込み受付を終了致します)
◆ 最少開催人数 受講お申込み4名より開催致します。
◆ 詳細案内・参加お申し込み
トロン協会ホームページ http://www.assoc.tron.org/をご覧ください。
◆ お問い合わせ先
(社)トロン協会 info@assoc.tron.org/TEL:(03)3454-3191




製品紹介
グレープシステムの組み込み用SDIO-WiFi「SDIOWorx」
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SDIOWorxは、Atheros, Marvell, Socket などの海外の主要なWLAN(802.11x)ドライバと統合される、ITRON対応のSD/SDIOスタック/バス・ドライバ のパッケージです。

■特長
  1. ロイヤリティフリーのソースコード提供(WLANドライバを除く)
  2. SD/SDIO/MMC(1bit、4bit、SPI)など、あらゆるバスモードをサポート
  3. スタック内で複数のホストコントローラを処理
  4. 1つのホストコントローラでの複数スロットをサポート
  5. マルチファンクションSDIOやSDコンボカードのクライアントドライバ処理
  6. プロセッサ非依存のスタックとドライバ
  7. ANSI Cで開発
  8. WPA/WPA2などのセキュリティもご用意
  9. BSPへのポーティング及び検証作業も請負います

製品情報が掲載されているWebページのURL
http://www.grape.co.jp/embwise/sdioworx.html




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